語学学習
「毎日シャワーしない外国人」の真実 〜文化の違いが教えてくれる美容の新常識〜
2025年4月24日
「外国人は毎日シャワーを浴びないって本当?」
このちょっと驚く質問に、あなたはどう答えますか?
日本では当たり前のように毎日シャワーや入浴をする習慣がありますが、世界に目を向けてみると、実はかなり異なるケア文化が存在します。
タロサックさんがシドニーのボンダイビーチで行った興味深いインタビューから、私たちが思いもよらなかった「清潔感」の文化差が浮かび上がってきました。
「髪は毎日洗わなくていい」という衝撃の常識
インタビューに応えたオーストラリア人女性は、髪を洗う頻度について意外な答えを返しました。
「髪は毎日洗わない。週に1回くらい」
と話す彼女によれば、実は毎日洗髪することは髪の自然な油分を取り除きすぎてしまうとのこと。美容師も同じアドバイスをしているようです。
「美容師の私から言わせると、日本は湿気が多く汗をかくので毎日洗う方が良いです。毛穴に脂質が溜まりやすいからです。それと海外は硬水なので毎日洗うと髪がゴワゴワになるので油分が貯まる方が髪が纏まりやすい」
とコメント欄で美容のプロも解説しています。
つまり、外国人が髪を毎日洗わないのは「不潔だから」ではなく、むしろ髪の健康を考えての選択なのです。
日本と海外では水質や気候が大きく異なり、それが美容習慣の違いになって表れているわけです。
水質が変える美容習慣
コメント欄でも最も注目を集めていたのが、水質の違いについての話題です。日本は軟水の国ですが、ヨーロッパやオーストラリアの多くの地域は硬水です。
「フランスでは髪質や水質が日本と違うから、毎日洗わないって聞いたことがある。たしかにフランスで毎日髪洗ってたら、髪の毛がゴワゴワになって軋んでた」
というコメントも。
また「日本に長く住んでいるフランスの方がフランスに帰った時に、フランスの水は髪がゴワゴワになったり肌が荒れると言ってました!」という体験談も。
これは単なる文化の違いではなく、実際に体感できる物理的な違いに基づいているのです。
シャワーは毎日でも髪は違う?
インタビューされた外国人の多くは、体はほぼ毎日シャワーで洗うものの、髪は2-3日に一度、あるいは週に一度という回答でした。
フランス人女性は「髪は汚れないから」と答え、「hairdresser(美容師)がそう言っていた」と付け加えています。
彼女たちにとって髪を洗わないのは不潔ではなく、むしろ髪のために良いことなのです。「オイルバッファー(油分の緩衝材)ができて髪が健康になる」と彼女たちは信じています。
実は日本でも昔はそうだったと語る人もいます。
「日本でも昭和の40年代位迄は、毎日洗髪はしていませんでした。銭湯でも、髪を洗う時には余計に料金を払わなければならなかったから」
と年配の視聴者はコメントしています。
英語学習者を魅了するインタビュー術
タロサックさんの動画は、文化比較だけでなく英語学習にも役立つと多くの視聴者がコメントをしています。
「聞いてるだけでめっちゃ英語のリスニング勉強になるほんとに楽しい」
というコメントが多数寄せられ、「最初は0.75倍速で聞いていましたが、半年ほど掛かりましたが、やっと標準でも聞き取れるようになりました」と学習進捗を報告する人もいました。
特に一人目のオーストラリア人の英語は「めちゃくちゃ聞き取りやすい」と評判で、英語学習初心者でも挑戦しやすいインタビュー内容になっています。
絶妙なコミュニケーション術
「インタビューされる人の気分を悪くさせないような話しの進め方や言い回しが凄い」
というコメントが示すように、タロサックさんの質問テクニックは見事です。デリケートな話題にも関わらず、相手を尊重する姿勢が随所に見られます。
特に称賛されていたのが、「he or she」という表現。
「当たり前の配慮なのかもだけど、いつもタロサックさんが交際相手の話をインタビューに持ち出す時に、he or sheっていうの素晴らしい」
というコメントが最も高評価を集めていました。
性別を限定せず、多様性を尊重する姿勢は今の時代に必要なコミュニケーション術と言えるでしょう。
また
「フランスの人英語は得意じゃなさそうだけど知ってる言葉でコミュニーケーション取ろうとしてて凄い。大事だよなそういう姿勢」
というコメントも。言語が完璧でなくても伝えようとする姿勢こそ、国際交流の本質なのかもしれません。
文化差から学ぶ美容の知恵
この動画から学べることは、「正しい」美容習慣は一つではないということ。それぞれの国の気候や水質、生活スタイルに合わせた方法があるのです。
日本の湿度の高い環境では毎日洗髪が理にかなっていても、乾燥した地域や硬水の地域では違うケア方法が適しているかもしれません。そして何より、「毎日シャワーしない=不潔」という先入観が必ずしも正しくないことが分かります。
「水質や湿度、人種的な違いなども含めて洗わなくても清潔にいられる要因があるんだろうね」とあるコメントが的確に指摘しているように、私たちが当たり前と思っている習慣も、グローバルな視点で見ると一つの選択肢に過ぎないのかもしれません。
タロサックさんのインタビューは、私たちが無意識に持っている「当たり前」を見直す貴重な機会を与えてくれます。そして同時に、異文化コミュニケーションの模範としても多くの学びがあります。
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