動物&ペット
泣ける...野生のイノシシが猫を見つめる理由。『撫でてほしい』その切なすぎる眼差し
2025年5月8日
誰もが「野生のイノシシ」と聞けば警戒心を抱くもの。凶暴で危険な生き物というイメージが強いイノシシですが、日本のある山間部で活動する「交流猫動画」チャンネルに登場する一匹のイノシシは、そんなイメージを覆す存在として多くの視聴者の心を掴んでいます。
地域猫活動をするボランティアの方のもとに現れる「フレンドリー母ちゃん」と呼ばれるイノシシは、猫たちとの距離感を保ちながらも、どこか人間に近づきたいような、撫でてほしいような仕草で多くの人々を魅了しています。
特別な存在「フレンドリー母ちゃん」
この動画に登場するイノシシは、投稿者の方によると「特例個体」だといいます。山に捨てられた猫たちの世話をしている最中に姿を現す彼女は、通常の野生のイノシシからは想像できないほど穏やかな性格の持ち主です。
「こんなにかわいい野生のイノシシは見たことないです」
というコメントに象徴されるように、視聴者たちはこのイノシシの穏やかさと人懐っこさに驚きと感動を覚えています。
イノシシと人間の間には通常、越えられない境界線があります。本能的な恐怖と警戒心が両者を隔てているはずなのに、この「母ちゃん」は違います。
動画では猫たちの世話をする人間にじっと視線を向け、時には近づこうとする姿が映し出されます。
見つめる眼差しに込められた思い
「イノシシママがじっと見つめてきてて、何を伝えたいのか気になります」
「凄く何かを訴えてきてますね。イノシシ語が分かれば…」
といったコメントがあるように、多くの視聴者がイノシシの表情から何かを読み取ろうとしています。
視聴者のひとりは
「お母さん撫でてほしそうだなあ なんか切なくなっちゃった」
と感じています。
実際、動画内ではイノシシが猫を撫でている様子を見ながら、自分も同じようにされたいと望んでいるかのような仕草を見せることがあります。
しかし、野生動物と人間の間には常に一線が引かれています。
投稿者は「猪、タヌキの野生動物に一切餌やりはしておりません」と明記し、安易な接触の危険性を説いています。イノシシは「車ベコベコにして指無くすパワー」を持つ危険な動物であることを忘れてはいけません。
猫とイノシシの不思議な関係
面白いのは猫とイノシシの関係性です。
「猫の方も、警戒心を解いた、か?」
「むやみに威嚇したり逃げない分、猫ちゃんもイノシシ母さんに慣れてきている」
といったコメントがあるように、繰り返し顔を合わせるうちに猫たちもこのイノシシの特別さを理解しているようです。
ある場面では猫が「シャー!」と威嚇すると、圧倒的なパワーを持つイノシシが一歩引く様子が映し出されます。
「パワーでは圧倒的にイノシシが上のはずなのに、猫に軽く攻撃されただけで逃げちゃうイノシシ母ちゃん賢すぎる」
とコメントにあるように、その行動はまるで猫のテリトリーを尊重しているかのようです。
視聴者の想像が広げる物語
興味深いのは、視聴者たちがこの関係性に様々な物語を見出している点です。
「お互い想い合っているのに、一線を越えられない切ない恋物語にようにも見えてきました」
「現世ではイノシシだけど前世と来世は絶対に人間だと思う」
というコメントからは、視聴者の豊かな想像力が感じられます。
また
「小さな頃に人が手をかけたんじゃないかと想像してしまう。全くの野生が人にこんなに近づくとは思えない」
との推測もあります。確かに、これほど人間に親和性を示す野生動物は珍しく、その背景に何らかの物語があるのではないかと想像せずにはいられません。
命あるものとしての共存
最後に、この動画が多くの視聴者に訴えかけているのは、人間と野生動物の共存についての深い問いかけかもしれません。
「命あるもの共存して生きて行きたいですね!人間がすべてではないですから!」
というコメントにあるように、互いを尊重しながら同じ空間を分かち合う様子は、現代社会において失われつつある自然との共生の姿を象徴しているようにも思えます。
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