『ありがとう。苦しみ。』——80歳のおばあちゃんのセンスに1500人が爆笑したKemioの親孝行動画

YouTuberのKemioさんが投稿した「暇さえあれば親孝行」という動画が、わずか数日で25万回以上の再生を集めています。

タイトルからは単なる「親孝行」の様子を想像しがちですが、コメント欄を見ると視聴者は予想外の部分に強く反応していました。

特に80歳になるおばあちゃん（和子さん）のユーモアセンスや、孫に対する深い愛情、そして「物は要らない」と言うおばあちゃんと「何かしてあげたい」と願うKemioさんとの温かい攻防が、多くの視聴者の共感と涙を誘っていたのです。

この記事では、1500以上の「いいね」を集めたコメントなど、視聴者の反応から見えてきた「タイトルだけでは伝わらない」この動画の本当の魅力に迫ります。

「明治生まれではない」おばあちゃんの意外な魅力

最も「いいね」を集めていたのは、「おばあちゃんは明治生まれではない笑笑笑」というコメントでした。

この一言には1500以上の共感が集まっていましたが、これは動画内でKemioさんが祖母を「明治生まれのおばあちゃん」と紹介したことへの軽い指摘です。

80歳の和子さんが生まれたのは明治時代ではなく昭和時代であることは明らかですが、この素朴な間違いがKemioさんの若々しさと同時に、祖母への「古風で素敵な人」というリスペクトを表していることが視聴者には伝わっていました。

「ほんと綺麗な80歳、明治生まれではないけど」というコメントも1000以上の「いいね」を集め、和子さんの若々しい外見や気さくな人柄に多くの視聴者が魅了されたことが伺えます。

「ありがとう。苦しみ。」——意外な笑いのセンス

コメント欄で特に反響を呼んだのが、和子さんの予想外のユーモアセンスでした。

「ありがとう。楽しみ。の返しがありがとう。苦しみ。なのセンスありすぎる流石おばあちゃん!!」というコメントには1000以上の「いいね」が付き、多くの視聴者がこの瞬間に笑ったことがわかります。

80歳とは思えない機転の利いた言葉遊びが視聴者の予想を裏切り、強い印象を残したようです。

また「3:54のNOが最高に自分持ってるDIVAすぎる素敵」というコメントもあり、Kemioさんの提案に対して和子さんが即座に英語で「NO」と断固として拒否する場面も視聴者の心をつかんでいました。

年齢を重ねた人物の固定観念を覆す、和子さんの現代的でユーモア溢れる受け答えが新鮮だったのでしょう。

「もういいよ」vs「そのために仕事してる」——世代間の優しい攻防

しかし、この動画で最も視聴者の心を打ったのは、和子さんとKemioさんとの間で繰り広げられる「親孝行」をめぐる温かい攻防でした。多くのコメントが、この両者の思いやりの応酬に心を動かされていました。

「うちの親に近い年齢のかずこさんの言ってることも分かるし、マイナスな事言わないでプラスな事を口に出してほしいKEMIOくんの気持ちも分かる」

「両者の気持ちすんごいわかる。終活でモノを増やしたくない、どんどん要らないモノを捨てたい。生きてる間は少しでも良質な睡眠をとってほしい。わかるよ」

「けみおくんの『そのために仕事してるから』って言葉があったかすぎて泣ける」

特に、介護ベッドを買ってあげたいというKemioさんと、「もう、いいんだよ」と言う和子さんとのやりとりには、多くの視聴者が自分の家族との類似体験を重ね合わせていました。

看護師や同世代からの専門的共感

興味深いのは、実際に介護の現場で働く人々からの共感コメントも多く見られたことです。

「病院で働いてる看護師だけど、こんな綺麗で元気な80代ってなかなかいないよ。けみたんの思いも十分分かる。
でもおばあちゃんの意思を尊重してあげて、もしそうなった場合に色々対応してあげたらいいんじゃないかな」

「病院看護師です。数年前の我が家を見ているようでした(笑)おばあちゃんの気持ちもkemioくんの気持ちもどちらも分かります。
うちのおばあちゃんも全く同じで、リビングに布団を敷いて長年寝ていました。
が、今は大丈夫でも今後どんどん老化が進んでくると自分で起き上がることが難しくなります」

これらのコメントは、この動画が単なるエンターテイメントを超えて、実生活と結びついた共感を生み出していることを示しています。

若者にも響いた「終活」の現実

意外なことに、この動画は若い視聴者にも強い影響を与えていました。

特に、人生の終わりについて淡々と語る和子さんと、それを聞きたくないと感じるKemioさんのやり取りは、多くの視聴者の共感を呼びました。

「一生懸命に生きたおばあちゃんがどんなフィナーレを迎えようとしているのか、タブーにしないで耳を傾けてくれたらな、とちょっとだけ思ってしまいました。
あの世にもこの世にも大切な人がいるって伝わってきました」

「めちゃくちゃ分かる😭
祖父母4人とも80代90代だけど、あんなにポジティブなおばあちゃんが昨年帰ったらネガしか言わなくなってて、私の両親も私も聞きたくない！ってなっちゃった...誰でもその年齢に近づくとそういう発言が多くなるんやね😭」

これらのコメントから、高齢化社会における世代間のコミュニケーションの難しさと大切さという、タイトルからは想像できないような深いテーマが、この動画には含まれていたことがわかります。

世代を超えた愛情表現の普遍性

「暇さえあれば親孝行」というタイトルの動画でしたが、視聴者が実際に受け取ったのは、世代を超えた深い愛情と、その表現方法の違いによる温かい衝突でした。

「物はいらない」と言うおばあちゃんと「何かしてあげたい」と思う孫の攻防は、多くの家庭で見られる普遍的な光景なのでしょう。

「感謝の気持ちをどうにか受け取って欲しくて親孝行したくてしたくてしょうがない孫と、親孝行しようとしてくれて嬉しくて嬉しくて仕方ないけど健やかに育ってくれてるだけで親孝行だと思っている祖母との、愛くるしい鬩ぎ合い❤」

このコメントが見事に表現しているように、この動画の真の魅力は、親孝行という行為そのものではなく、世代を超えた愛情の表現方法の違いと、それを超えて確かに存在する深い絆にあったのです。

動画：暇さえあれば親孝行

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